第2回 税理士試験対策
令和2年度(第70回)税理士試験まで、2ヶ月を切りました。
この時期になると、予備校などでは、模試が本格的に難しくなり、試験本番レベル(場合によっては、それ以上)になってきます。
第2回では、私が意識していた模試の受け方について、紹介させて頂きます。
はじめに
多くの予備校では、例年5月(早いところだと3月)頃から直前対策が始まってきます。模試が、始まるまでは、インプット期間と呼ばれ、知識の集約が主な勉強でしたが、直前対策が始まると、アウトプット期間として、今まで蓄えてきた知識を自分の言葉・数字にして表現する練習が始まります。
①模試を受ける前
税理士試験まで、もう2ヶ月orまだ2ヶ月と捉えるかは、個人差があると思いますが、残り2ヶ月という事実は変わりません。残された時間でいかに効率よく、勉強を進めるかが、試験の合否に大きく関わってきます。この時期多くの受験生は、各予備校の模試を受けて、試験対策をしてきます。その中でも、頻出項目については、多くの受験生が完璧に対策してきていると考えるべきでしょう(裏を返せば、落とすことができない項目になる可能性も…)。もし試験対策がもうほぼ完璧という方は、国税庁HPのQ&Aを軽く、目を通しておくと良いでしょう。ここから、ピンポイントで出題されることもあるので、プラスαの知識を求める方には、オススメです。
私は直前対策期に入っても、自分で計画を立てて、勉強をするということが、とても苦手でした。そのため、この時期は、出題範囲表が配られる模試の対策を通して、学習を進めました。試験本番までに、一通りの範囲が模試で出題され、結果的に全範囲と頻出項目を網羅することができるので、計画を立てるのが苦手だったり、直前期に何をしたらよいか迷われている方にはオススメの勉強法です。
②模試中
模試が始まる前に、答案用紙を見て、問題量・問題構成・見慣れないものの有無を把握しましょう、試験が始まる前から、得られる情報はたくさんあります。模試は、数少ない本番形式の場です。時間の使い方や問題の難しさを見極める目を養い、自分が一番得点できる回答順序・スタイルを模索していきましょう。自分に合った、試験対策を見つけることができれば、本番でも自信をもって臨めます。
また、模試の中で、私が特に気を付けていたのが、理論の白紙回答です。今まで、どれだけ知識を蓄えていても、それを解答用紙に表現することができなければ、1点も取れません。税理士試験は、一般的に加点方式と部分点方式が採られているので、とにかく一文でもよいので書きましょう。完全回答できていなくても、部分的に合っていれば、点数はもらえるはずです。
③模試を受けた後
とにかく模試の復習は、何においても優先しておこなうべきです。模試は、自分の苦手な所、できない所を浮き彫りにしてくれます。模試で自信をもって回答できた問題よりも、間違えた問題や回答に迷った問題に出来るだけ、時間を割きましょう。余裕があればですが、模試中、回答に迷った問題にマークを付けるのがオススメです。私は、復習する時、マークを付けていた問題と間違えた問題を重点的に行い苦手を潰していきました。間違えた問題は、そっくりそのまま自分の「伸びしろ」だといえます。積極的に自分の苦手な問題に取り組んでいきましょう。
おわりに
税理士試験は、1点に泣き、1点に笑う試験です。私は、一昨年(第68回)受けた消費税法では、58点で不合格になっています。その試験では、理論問題の1つを白紙回答していたので、結果が返ってきたときすごく後悔しました。泣くに泣けないって、こういう気持ちをいうのだと痛感しました。ただ、そういう経験があったから、去年(第69回)の試験では、何が何でも1点をもぎ取りにいくという気持ちがあり、それが合格に繋がったのだと思います。今年受験される方が、1点でも多く取れるように、ご健闘をお祈り申し上げます。試験が終わる最後まで、諦めずにがんばりましょう!