第1回 税理士試験対策
第70回税理士試験まであと2ヶ月と少しとなりました。6月5日以降順次受験票が郵送され、すでにお手元に受験票が届いた方も多いのではないでしょうか。
今回から全8回にわたり、実際に税理士試験に合格したブレインパートナーの税理士、有資格者が税理士試験に向けた勉強方法や対策について紹介していきます。
少しでも皆様の受験勉強のお力になれると幸いです。
第1回では、計算の勉強方法が確立していない、または一通りの内容はできるようになったがもう一歩先に進めない方向けに情報を発信させていただければと思っております。
私が受験勉強で最も大切にしていたポイントは、次の3つです。
①要件と結論の結びつけ
②視覚的な知識の体系化
③復習方法
税理士試験の計算の勉強では、与えられた問題文を読んで、問題文の状況を理解し、正しい答えを導き出せるか。また、その正しい答えをいかに早く導き出せるかが問われていると考えております。
そこで、問題文の状況を理解し、解答に必要な材料(要件)を見つけ、答え(結論)を導き出すまでの正確さとスピードをあげるため、上記のポイントを意識して勉強に取り組んでおりました。
①要件と結論の結びつけ
要件と結論の結びつけは、一単元の内容の理解を深めるためのものです。結論(解答用紙で最終的に求められる金額)を導き出すための要件(解答用紙で結論を導き出すまでの過程で使用する金額)を細分化し、必要となる情報はなにか、どのような要件を満たしていないといけないかを整理することで内容の理解を深めることができます。
②視覚的な知識の体系化
①と同時並行で行うこととして、細分化したものを視覚的に体系化することによって、今、自分がどの部分について勉強しているのかを意識しながら理解を深めることができます。また、体系化することによって、項目ごとに要点を把握していくことが可能となります。
私は、知識を体系化する手段としてテキストの目次を活用していました。はじめから体系化されているものを使って整理をすることで、自分で作成した場合よりも時間短縮につながります。また、テキストの目次を見て、要件・結論を想像できるようにしていました。要件と結論が想像できない場合には、その項目の復習を強化するなどして、学習項目にメリハリをつけると良いと思います。
③復習方法
復習の方法は、答えを覚えるのではなく問題文から要件を見つけるという方法を意識していました。問題文の中には、惑わせるような数値がたくさん出てきます。その中で、要件に合致する数値をいかに早く見つけられるかが重要だと思っております。
最後に、税理士試験までのスケジュールを考えると、体調管理は最も重要になってくると思います。世間では、新型コロナウイルスの第2波が予測されているところでもあります。どうかお身体に気をつけて税理士試験を乗り切ってください!