電子書籍が高くなるかも!? 10/1から変わります
今年も残すこと残り三ヶ月、弊社ではまもなく年末調整の準備が始まろうとしています。
毎年、顧問先様へ年末調整準備の連絡を行うたびに『もう、今年も一年おわるのか』と、みなさまのお声を頂きます。
さて10/1本日は、年度単位での物差しで測れば丁度折り返し地点。この日を基準に色々なものが変わりますが、税制的に重要なイベントがひとつ、本日より『海外からのインターネット配信の電子書籍や音楽にも消費税が課せられる』ことになりました。
財務省ホームページより
国境を越えた役務の提供に対する消費税の課税の見直し から引用しています
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/134.htm
日本の税法上、電子書籍や音楽などネットで有料配信を受ける際に、その企業の所在地が日本国内である場合は消費税の課税対象であったが、所在地が国外にある企業が有料配信する場合には『国外取引』とされ、消費税は課税されていませんでした。
簡単に例を挙げると、定価1万円の電子書籍を日本の事業者から購入すると8%の消費税が課税され10,800円を支払う必要があったが、海外にサーバーを設置する国外の事業者から日本の消費者が購入する場合は、消費税の税負担がなく今までは1万円で購入できました。
今までは税法上の取扱いが異なることにより、国内外企業で同じ商品であっても価格差が発生するため不公平であると、国内の事業者の税制改正を求める強い要望もあってか、2015年度の税制改正大綱に消費税法の改正が盛り込まれ、本日付をもって消費税の課税取引として取り扱われることになりました。
いままで購入していた電子書籍が、いつのまにか値上げされていた… もしかすると、消費税法の改正により値上げが行われたかもしれません。