第1回 税理士試験合格体験記
税理士試験受験者の皆様、こんにちは。BP医業本部の江本です。
6月も半ばを過ぎ、令和3年度税理士試験に向けた試験勉強も最後の追い込みに入ろうかという頃でしょうか。
昨年、この時期に弊社のブログ上でお届けいたしました税理士試験合格者による合格体験記ですが、今年も受験者の皆様のご参考になればという思いで全8回にわたりお届けさせていただこうと思います。
少しでも皆様のお役に、あるいは気分転換の読み物にでもなりましたら幸いです。
一口に受験者と言っても様々な環境の方がいらっしゃると思います。専門学校に在学中の方、会計事務所に勤務しながら合格を目指されている方、あるいはまったく別業種から税理士試験にチャレンジされている方…。
私は当時、全日制の専門学校に通っていました。大学(まったく畑違いの農学部(畑だけに!))を卒業後に一念発起、税理士試験にチャレンジしました。卒業後は受験資格を満たすために日商簿記1級を受験しましたので、24歳が初受験です。
最初こそ簿記論・財務諸表論に合格し順風満帆だったものの、その後はしばらく不合格が続きました。高校・大学の友人は社会人として活躍、結婚式などに招待されればその晴れやかな姿を目撃し、理想と現実のギャップに当時はうなだれたものです。現実逃避に始めたポケモンのプレイ時間が1000時間を超えてしまったり、理論集がただの枕と成り果てたこともありました。
ただ、皆様ご安心を。何を言うかと思われるかもしれませんが、税理士試験は諦めなければ合格できる資格試験だと私は思っています。
今は精神的・肉体的にもつらい時期かと思いますが、最後まであきらめなければチャンスは巡ってきます。努力が実ることもあれば、ヤマが当たることもあります。どうぞご自身を信じて試験に挑んでください。
さて、これはおそらくほとんどの受験者の方に共通していることかと思いますが、本当に理論集の暗記に苦戦しました。税法科目に苦手意識をお持ちの方は、暗記で苦労されている方ばかりかと思います。
当初は丸暗記をすべくひたすらに声に出して読むことを繰り返していましたが、2,3日もすれば忘れてしまいますので、まずは理論を理解するところから入ることにしました。一度理解が深まりますと、一語一句覚えていなくとも理論問題も自分の言葉で記述することで形になります。
もちろん皆様もご存知の通り、それだけでは回答の速さが求められる税理士試験に太刀打ちできませんので、結局のところ、理解を骨組みとして肉付けをすべく暗記をしていくことになります。ただ、理解が先に来ていますので、いくらか記憶はしやすくなっているはずです。
あとは覚えては忘れ、また覚えては忘れを繰り返して、記憶の定着を図っていくのみです。
この記事を読まれている方にとっては当たり前のことかと思いますが、その当たり前のことの繰り返しが合格を引き寄せることになります。
これからの季節、暑い日々が続き体力的にも厳しい時期となりますが、税理士試験前に体力を使い果たしてはいけませんので、税理士試験前にはベストコンディションで迎えられるようお気をつけてお過ごしください。
■ 税理士試験合格体験記(昨年掲載分)